ジエチルエーテル(Diethyl Ether)

急性毒性

慢性毒性

刺激性

環境毒

反応性

揮発性



物質名
(Substance)
ジエチルエーテル
(Diethyl ether)
別名 エチルエーテル、エトキシエタン
(Ethyl ether、Ethoxyethane)
分子式 C2H5OC2H5
CAS No. 60-29-7
使用用途 溶媒(非プロトン性)、麻酔用他
危険有害性 極引火性、眼刺激、飲み込むと有害、生殖能・胎児への悪影響の疑い、眠気・めまい
リンク MSDS(和光純薬)
GHS(NITE)



●事故事例
場所 事故内容 原因 教訓
工場 電気冷蔵庫に貯蔵していたエーテル類が引火爆発した。 エーテル蒸気が庫内に充満し、電気スパークより引火爆発したものを考えられる。 エーテルは揮発しやすく、引火性も高い。冷蔵庫等の電化製品の火花でも容易に引火爆発する。

●危険性情報
急性毒性 飲み込むと有害。呼吸器刺激、眠気・めまい・麻酔作用
慢性毒性 生殖能または胎児に悪影響の恐れがある。
刺激性 眼刺激を持つ。保護めがね等の保護具は必須。
環境毒 環境への毒性は低いが、高濃度での排出は控える。
反応性 注! 極めて引火性が高く、火気は厳禁。(不良導体であるため)静電気が発生し、蓄積しやすい。大気中の酸素で酸化され、過酸化物を生成しやすい。
揮発性 極めて揮発しやすい(沸点35℃)。爆発限界濃度も低いため注意。

●管理指針
予防 火気厳禁(火花、静電気も厳禁)。高温・大気との接触を避ける。保護具を着用する。日光・熱との接触を避ける。
貯蔵 在庫量の把握の必要がある。大量(一区画内で10L以上)に保持する場合、届出が必要(消防法)。
使用 使用している部屋では半年に一度の作業環境測定が義務付けられる(労働安全衛生法有機則)。
調査・報告 法令上の特別な決まりはない。
関連法規 労働安全衛生法有機則第2種、消防法危険物第4類特殊引火物