物質名 (Substance) |
エタノール (Ethanol) |
別名 | エチルアルコール (Ethyl alcohol) |
分子式 | C2H5OH |
CAS No. | 64-17-5 |
使用用途 | 有機溶剤、消毒、飲用(酒類)、自動車燃料他 |
危険有害性 | 引火性、目刺激、生殖能・胎児への悪影響、臓器・呼吸器障害 |
リンク | MSDS(和光純薬) GHS(NITE) |
場所 | 事故内容 | 原因 | 教訓 |
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大学 | ガスバーナー使用中に、エタノールの入ったビーカーをクリーンベンチ内で転倒させ、エタノールに引火した。 | 引火性のエタノールに火を近づけた。 | エタノールは引火性・火気厳禁 |
大学 | 電気炉で金属粉末をエタノールを用いて混合し乾燥した後、酸素ガス流入下で昇温したところ、内部の炉心管が破裂し,周囲に飛び散った。破片の飛散によりドアのガラスが割れた | 高濃度の酸素条件下で引火物を高温にした。 | 引火性物質は高温、火は厳禁。高濃度酸素は異常燃焼を起こす。 |
大学 | 薬品を取り違え、消毒用エタノール入りの瓶をガスバーナーの近くで開いてしまい、エタノールに引火し、左手からセーター左袖にかかってしまった。左手の甲と指にやけどを負った。 | 引火性のエタノールに火を近づけた。 | エタノールは引火性・火気厳禁 |
大学 | 火による滅菌をしながら使用していたピンセットを火が消えたと勘違いしエタノールの保管瓶に戻してしまい発火した。慌てたことでエタノールをこぼし、火が広がってしまった。 | 少量のエタノールに着火している火が見えにくかった。 | エタノールは引火性・火気厳禁。(明るい条件などの場合)火炎が見えにくい場合があるので注意。 |
急性毒性 | 麻酔作用がある。 |
慢性毒性 | 生殖能または胎児に悪影響の恐れがある。長期の曝露は臓器障害を引き起こす可能性がある。 |
刺激性 | 目刺激がある。保護めがねを着用すること。 |
環境毒 | 生分解良好。但し高濃度での排出は控える。 |
反応性 | 引火性が高く、火気は厳禁。発火を誘発する物質(酸化剤等)との接触は火災・爆発を引き起こす可能性があるので混在を防ぐ。 |
揮発性 | 高温で揮発しやすい(沸点78.5℃)。空気との混合気体は爆発性であるため注意。 |
予防 | 火気厳禁(火花、静電気も厳禁)。保護めがねを着用する。酸化剤との接触・日光・熱を避ける。 |
貯蔵 | 在庫量の把握の必要がある。大量(一区画内で80L以上)に保持する場合、届出が必要(消防法)。 |
使用 | 法令上の特別な決まりはない。 |
調査・報告 | 法令上の特別な決まりはない。 |
関連法規 | 消防法危険物第4類アルコール類 |