物質名 (Substance) |
メタノール (Methanol) |
別名 | メチルアルコール (Methyl alcohol) |
分子式 | CH3OH |
CAS No. | 67-56-1 |
使用用途 | 有機溶剤、洗浄用他 |
危険有害性 | 引火性、目刺激、生殖能・胎児への悪影響、臓器・呼吸器障害 |
リンク | MSDS(和光純薬) GHS(NITE) |
場所 | 事故内容 | 原因 | 教訓 |
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大学 | メタノールの入ったチューブの口をガスバーナーで炙り、メタノールに引火し、右手の人差し指付け根をやけどした。 | メタノールの入った容器を誤って炎で炙ったこと。メタノールへの引火の危険性を本人が認識していなかったこと。 | メタノールは火気厳禁 |
大学 | クロロホルムとメタノールを混合していた際に飛散し液滴が目に入る。 | 調整のために、メスシリンダー中で激しく攪拌を行ったため液滴が飛散した。(保護メガネを着用していたが、顔とメガネの下部に隙間があり、その隙間から飛散した溶媒が目に入った。) | メタノールは強い眼刺激がある。保護めがね必須。 |
工場 | ナイロン布にメタノールを浸して機械を清掃していたところ、突然引火し発火した。 | 静電気によるメタノールへの引火 | 引火性が高く、静電気でも容易に引火する。 |
急性毒性 | 飲み込むと有害。めまいや頭痛の他、意識喪失する場合もある。また、視神経を犯す物質であるため、失明の危険性がある。 |
慢性毒性 | 生殖能または胎児に悪影響の恐れがある。長期の曝露は臓器障害を引き起こす可能性がある。 |
刺激性 | 強い目刺激を持つ。保護めがね等の保護具は必須。 |
環境毒 | 生分解良好。但し高濃度での排出は控える。 |
反応性 | 引火性が高く、火気は厳禁。発火を誘発する物質(酸化剤等)との接触は火災・爆発を引き起こす可能性があるため混在を防ぐ。 |
揮発性 | 高温で揮発しやすい(沸点65℃)。空気との混合気体は爆発性であるため注意。 |
予防 | 火気厳禁(火花、静電気も厳禁)。体内への摂取を防ぐ。保護具を着用する。酸化剤との接触・日光・熱を避ける。 |
貯蔵 | カギのかかる堅固な保管庫での保存が必要があり、盗難には気をつける(医薬用外劇物)。在庫量の把握の必要がある。大量(一区画内で80L以上)に保持する場合、届出が必要(消防法)。 |
使用 | 日々の使用記録を取る必要がある(医薬用外劇物)。使用している部屋では半年に一度の作業環境測定が義務付けられる(労働安全衛生法有機則)。 |
調査・報告 | 年間の使用量、購入量、廃棄量等を年度単位で集計し、報告する義務がある(東京都安全確保条例)。 |
関連法規 | 毒物及び劇物取締法(医薬用外劇物)、東京都安全確保条例、労働安全衛生法有機則第2種、消防法危険物第4類アルコール類 |