プロのアドバイス2-1
ヒュームフードの正面の上部や天井付近の腐食が認められた場合は、ヒュームフードの前面サッシとの上部の隙間から、内部のガスが天井側に漏れている可能性があります。
幾つかの原因が考えられますが、最も多いのは実験内容に対してヒュームフードの排気風量が足りていないケースです。特に内部で加熱を伴う実験が行われている場合、暖められた空気によって上昇気流が形成されますが、排気風量が少なく設定されているヒュームフードでは、排気の吸引力が上昇気流に負けて天井側に内部のガスが抜けていってしまう現象が発生します。
この様な場合は、排気風量を見直すしか解決方法はありません。
また、部屋の暖房との兼ね合いで、ヒュームフード内部が部屋自体で発生している上昇気流の通り道になっているケースなどもあります。
初期対応のアドバイス2-1
ヒュームフードの正面の上部や天井付近が腐食してきた場合、数週間や数ヶ月を経てその様な状態になることがほとんどです。
多くのケースでは、内部のガスがサッシ上部の隙間などから天井方向へ漏れていることに起因します。
実験内容に合った適切な排気風量が確保されていないことが考えられます。
使用しているヒュームフードの機種や排気風量が、今行われている実験内容に合っているかどうかを確認しましょう。
実験室の管理者や設備の管理者に連絡して、納入時の仕様や図面、取扱説明書の記載内容などを確認しましょう。
次のステップとしては、専門家に見てもらうことです。
設備の管理者を通じて、ダクト工事の施工会社やヒュームフードメーカーに相談しましょう。