プロのアドバイス 3-3
ヒュームフードを起動したのに、排気音がしなかったり、風が動いている様子が無い場合には、次の可能性を疑います。
①排気ファンの駆動ベルトが切れていないか: 排気ファンとモータをつなぐ駆動ベルトが切れた場合は、電気系統の保護回路(過電流や漏電)では検知できないため、まずこの確認を行います。
②排気系統において圧力損失が急に上がった要素はないか: 排気口に紙やワイパーが詰まった、スクラバや脱臭装置にゴミやスケールが詰まった、などの事態が発生していないかどうかを調べます。
尚、排気音と排気風量は必ずしも比例しません。
吸っている音の大きさと排気の量は設備によって異なるので注意してください。
初期対応のアドバイス 3-2
実験室の管理者や設備の管理者と相談して、定期自主点検が行われていないヒュームフードであれば、直ぐに点検を実施するか、依頼をしましょう。
定期自主点検が行われている場合は、その報告書類を元に、局所排気装置(システム)のどこに不備が生じたのかを確認しましょう。