科学技術立国を支える大学にとって、法人化はその安全管理体制に大きな変革をもたらすきっかけになりました。
様々な法律や規則に対応すべく、組織や設備の整備が進められてきましたが、それによって実験研究の現場は本当に安全になったのかというと、必ずしもそうでないように思われてなりません。
『研究実験施設・環境安全教育研究会』(Research for Environment Health and Saftey Education:REHSE)は、2007年に任意団体として活動を始めました。教育研究活動を持続性を維持しながら、実験研究を安全に行なうために、大学に身を置く人々がそれぞれの立場で何を考え何をするべきなのか...REHSEはそのような素朴な気持ちから立ち上がった実験研究現場を中心とする研究会です。
REHSEはこれまでに、大学や高専の職員・環境安全管理職員・メーカー・設計者等が一致協力して大学等の実験教育環境の底上げを目指し、「安全基準策定に関する研究」「各種評価ツール開発」「普及促進のための出展」「啓蒙のための出版」など幅広い取り組みを精力的に展開してまいりました。NPO法人移行後も、これらの成果の更なる深化と有効活用を目指すとともに、実験研究現場のネットワークをさらに充実し、普及促進活動による教育実験環境の底上げに邁進していきたいと考えております。
研究実験施設・環境安全教育研究会 代表
大島 義人