ASHRAE(米国加熱冷却空調学会)が作成しANSI(米国規格協会)が認めているANSI/ASHRAE110規格“Method of Testing Performance of Laboratory Fume Hoods” 「実験用ヒュームフードの性能試験方法」による評価方法で、「実験用ヒュームフードが有害ガスをどれだけ効果的に封じ込めるかを数量的および質的に評価する」ことを目的としています。 テスト用のガス(トレーサーガス)にはSF6(六フッ化硫黄)の純ガスを使用し、実際の使用状態に近づけるために作業者を模したマネキンを設置して測定を行うのが特長です。 ASHRAE:American Society of Heating,Refrigeration and Air Conditioning Engineers Inc. ANSI:American National Standards Institute
規格の位置付け
ヒュームフード固有の封じ込め性能を評価するために、
・製造時試験(AM:As Manufactured)
・設置後使用前試験(AI:As Installed)
・使用時試験(AU:As Used)
の3つの段階で性能レベル表示ができる様になっています。
テスト時の主な条件
1.トレーサガス濃度:
・SF6 純ガス(99.97%以上), 発生量は4ℓ/min
2.試験室の条件
・フードの手前1.5mにおいて干渉風 は面風速の30%以上
・テスト室は-5Paに維持
3.テスト時のサッシ開口高さ
・設計開度(使用時開度)
評価項目(テスト内容)
主として以下の3つの試験によって総合的に封じ込め性能を評価します。