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4.これは、バイオ系の研究室の日常的な実験の様子です。安全上どんな問題があるでしょうか?

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【回答例】
1.落下の危険
・棚の上にデシケーターがあります。
・棚の上に荷物、本があります。
・棚に薬品類、ガラス機器がおいてあります。
地震があったらどれも落ちそうです。

 棚の上にガラス製品や重いものを置くこと自体が大変危険であることは明白です。スペースの都合等あるかもしれませんが、そもそも置くこと自体を改めましょう。
棚には薬品類、ガラス器具をよく置くと思います。このとき、棚にガラス扉などが付いていない場合には、ストッパーなどを設けたり、薬品類をホルダーに入れるなどにより落下を防止するとともに、薬品に保護ネットを付けるなどして、万が一落下した場合の被害を防止することが重要です。
 薬品類は人体に危険なものも多く、揮発しやすい物質、においの強い物質等もあり、大変危険です。人体危険性に加えて、発火や発煙などの物理的な危険性もほとんどの薬品類がもっています。

2.廃棄器具の放置によるけが、感染のおそれ
・机上の試験管立てに注射針が上向きで置かれており、手を引っ掛けそうです。
・通路に廃棄用の注射針や器具を入れた感染性廃棄入れ(メスキュード缶)がありますが、フタがなく、さわってしまいそうです。

 ついどんどん実験を進めて、いろいろなものを置きっぱなしにしてしまいがちです。ちょっと後でと思っていたところ、割れたガラスのかけらで手を切ったり、使用済みの注射針の先に指をさしてしまったりします。破損したもの、使用済みのものは速やかに廃棄物入れに入れるようにしましょう。特に感染性廃棄物の場合は、液漏れ、注射針の貫通、破損や蓋脱落による内容物の散乱等を避けるため、メスキュード缶のような専用容器を用い、きちんとフタをするなど、その使用方法を守りましょう。また、感染性でないものでも、移し替えをしなくて済むように、たとえば細い部分が割れやすいパスツールピペットは、、空のガロン瓶に集めてそのまま廃棄するといった工夫もよいでしょう。
 整理整頓のできていないところで実験を進めると、データの信頼性そのものが落ちますよ。

3.ガラス器具の操作
・棒状ガラスをコルクに押し込んでいます。左手でぐいぐい押すと棒状ガラスが折れて、折れた先が右手を突き刺すかもしれません。

ガラス管をコルク栓・ゴム栓・ゴム管にはめたり、はずしたりする作業をよく行いますが、注意点がいくつかあります。
・まず、ガラス管にヒビがないか確認する
・ガラス管を強く握りしめない
手と手の間隔を2cm以下にする。(絵のように離れてはダメ。折れた時のけがが大きくなる)
・ガラス管を持つ方の手は、親指、人差し指、中指の三本指で保持し、ゆっくり静かにガラス管を回転させる
潤滑剤を使ってよい場合は、実験の系に従って、水、アルコール、グリセリン、ヘキサン、トルエンなどを使う。
・はずす時、全く動かないようだったら、無理せず外側のゴムなどを切る。

 ガラス管でなくても、ガラス器具の細いところ、太さが大きく変化しているところなどは、ひずみが生じやすく、割れやすくなっています。実験使用前の確認、実験後洗浄前の確認を行い、けがのないように気をつけましょう。

4.保護眼鏡
 ・薬品を扱っているのに、保護眼鏡をかけていません。薬品がはねて目に入ってしまうかもしれません。

 有機化学系に比べ、バイオ系は扱う薬品の種類が少ないかもしれませんが、危険性は同じです。甘く見ないで、薬品を扱う実験室に入ったら必ず保護眼鏡をかけるように心がけましょう。普段眼鏡をかけない人にはうっとうしいかもしれませんが、保護眼鏡にいくつか種類がありますので、自分に合うものを探すとよいです。習慣づけが大事です。

この他にも、いろいろ問題が含まれています。
あといくつ見つけられますか?