ヒュームフードは、使用目的や用途別にタイプが分類されています。
使用する薬品の種類や性状によって最適な内部の材質が異なったり、内部で行う作業によって高さや形状が異なるものもあります。
また、特定の用途向けに限定して設計されたタイプも存在します。
注意!
微生物、細菌、組換えDNAなどのバイオハザード物質の取扱いには専用のバイオハザード対策用キャビネット(安全キャビネット)を使用しなければなりません。
参照:間違えやすい機器の気流構成表1-2a.
特定の用途別としては、主に以下があります。
・過塩素酸用
・酸性薬品用
・有機溶剤用
・RI用
・防爆用
これらのヒュームフードは特定の用途に使用されるために内部構造や主材料が一般用途向けとは異なります。
目的別分類については、以下をご参照下さい。
参照:
ヒュームフードのタイプ例表1-2b.
主用途・条件別分類表1-2c.
実験操作別分類表1-2d.
過塩素酸は反応性の高い危険な薬品で、ダクト内で濃縮されたり、有機物との反応により発火や爆発の危険性があるため、洗浄機能の付いた専用の機種が設定されています。
放射性物質を取扱う場合は一般的に高い排気風量が必要であり、漏洩を防ぐための対策が施されたタイプが選択されます。
防爆用には防爆の分類によって認定された電気器具や配管が取付けられています。
これらのユニットの組合せ方にも種類があります。
上置き(上部内蔵)型、横置き(別ユニット横置き)型などがあります。
室内置きの排気ガス処理装置は設置スペースに限界があるため、室外置きの排気ガス処理装置に比べて除去性能に限界があるのが一般的です。
参照:
排ガス処理装置組込み型ヒュームフード例 表1-2e