5-3.屋外設置式 湿式排ガス処理装置

5-3-1.縦角型、縦丸型充填式

この処理装置は有害ガスの処理に最も多く用いられている。ガス吸収用洗浄液を用いて吸収を行うものである。したがってこの装置の要求条件は次の通りである。

  • 1 ガスの吸収効率が大であること。
  • 2 ガスと気液との接触面積が大であること。
  • 3 装置の抵抗静圧が少ないこと。
  • 4 充填材に対して洗浄液が均一に濡れ流下すること。
  • 5 対象ガスに対して装置が耐食性であること。



縦型 充填棟式 PVC製

  • 一般的型式と耐薬製を考慮したPVC製である。

角型充填式ポリプロピレン

  • ポリプロピレンは比重が軽いため、全体重量の低減になり破棄燃焼時には有毒ガス(ダイオキシン)は発生しない。

縦角型 充填塔式FRP製

  • 材質をFRP製一体成形と軽量にしたものである。

縦丸型 充填塔式 FRP製

  • 本体丸型一体成形したもので、軽量とし設置据付を行いやすくしたものである。

5-3-2.縦丸型 無充填式

 洗浄液と排ガスの接触媒体即ち充填材をなくし、気液を直接接触させることにより除去性能を上げたもので、圧力損失が少なく省電力になるものである。




縦丸型無充填式フローシート

縦丸型 無充填式 FRP製

一体成形で、充填材が無いため塔内の排ガスの流れがスムースで排風機への負担が少なくなっている

5-3-3.縦角型 充填塔式

縦型を横型に設計したもので、高さ制限に対応し、設置単位当りの荷重を分散し機械室にも設置可能である。吸引式に排風機を設置することが容易である。


横角型充填塔式フローシート

縦角型 充填塔式PVC製

  • 材質はPVCであるため、各種の特殊条件に対応し設計することが容易である。

縦角型 充填塔式 FRP製

  • 材質はFRPを使用し衝撃強度を上げて軽量化した型式である。