5-2-1.実験分野ごとに発生する排ガスの処理
実験分野ごとに発生する排ガスの処理は、その種類によって下記のように分類される。
5-2-2.湿式排ガス処理装置
この型式には、充填塔の中に気液の接触面を大きくするために充填材を用いた充填塔式と、充填材を用いずに気液の接触させる無充填式がある。
型式は屋外に設置される大型のものと、実験室内に設置される小型のものがある。
屋外設置式
要求性能が高く、排気ガスの濃度が高く処理量の多い場合等の時に用いられる。
この型には縦型と横型があり、縦型には角型と丸型がある。
横型は角型のみである。
それぞれの材質はPVC製、FRP製とポリプロピレン製である。
実験室内設置式
要求性能があまり高くなく処理量が多くなく実験室内にスペースの余裕があるときのために、ドラフトチャンバー/ヒュームフードの側面設置(横置式)があり、実験室内の奥行きに余裕があるときのために、背面組込式がある。
実験室に余裕がないときにはドラフトチャンバー/ヒュームフードの上部に組合せる(上置式)ものがあり、材質はPVCが使用されている。
5-2-3.乾式排ガス処理装置
主に活性炭にて吸着処理するもので、屋外に設置される大型のものと、実験室内に設置される小型のものがある。活性炭には丸型カートリッジに入れられたカートリッジ式と角型フイルターに取り入れられたフイルター式の2種類がある。それぞれの形式には、中性ガス用、塩基性ガス用、酸性ガス用があり、それぞれの発生源に応じて選択して使用することができる。
屋外設置式
要求性能が高く、排気ガスの処理量の多い場合等のときに用いられ、材質にはステンレス(SUS)とPVCがあり、何れかを選択できる。
実験室内設置式
要求性能があまり高くなく、実験室内に余裕のあるときのために、ドラフトチャンバー/ヒュームフードの側面設置式(横置式)があり、スペースに余裕のないときのためには、上部に組合せる(上置式)ものがある。