研究会概要
理事長挨拶
科学技術立国としての基盤を支える大学にとって、法人化はその安全管理体制に大きな変革をもたらすきっかけとなりました。さまざまな法律や規則に対応すべく、組織や設備の整備がすすめられてきましたが、それによって実験研究の現場が本当に安全になったのかというと、必ずしもそうでないように思われてなりません。
「研究実験施設・環境安全教育研究会」(Research for Environment, Health and Safety Education: REHSE)は、2007年に任意団体として活動を始めました。教育研究活動の持続性を維持しながら、実験研究を安全に行うために、大学に身を置く人々がそれぞれの立場で何を考え何をすべきなのか・・・REHSEはそのような素朴な気持から立ち上がった実験研究現場を中心とする研究会です。
REHSEはこれまでに、大学や高専の教員・環境安全管理職員・メーカー・設計者等が一致協力して大学等の実験教育環境の底上げを目指し、「安全基準策定に関する研究」「各種評価ツール開発」「普及促進のための出展」「啓蒙のための出版」などの幅広い取り組みを精力的に展開してまいりました。NPO移行後も、これらの成果の更なる深化と有効活用を目指すとともに、実験研究現場のネットワークをさらに充実し、普及促進活動による教育実験環境の底上げに邁進していきたいと考えております。
研究実験施設・環境安全教育研究会 理事長
大島 義人
組織体制
理事長
大島 義人 (東京大学)
副理事長
春原 伸次 (株式会社ダルトン)
山本 仁 (大阪大学)
吉識 肇 (理化学研究所)
富田 賢吾 (名古屋大学)
理事
石原 正也 (株式会社アズビル)
加藤 博子 (東京科学大学)
主原 愛 (東京大学)
中田 正仁 (株式会社ヤマト科学)
根津 友紀子 (東京大学)
林 瑠美子 (東北大学)
堀江 正己 (株式会社オカムラ)
三上 恭訓 (東北大学)
百瀬 英毅 (大阪大学)
監事
戸野倉 賢一 (東京大学)
事務局
滝本 広美 (東京大学)
小山 泰子 (東京大学)
2024年7月1日
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活動体制
会員は研究会活動として各事業委員会活動へ参加することができます。
現在3つの事業委員会の活動を行っています。
活動体制図(pdfファイル)はこちら
・研究・基準策定事業委員会
- 環境安全研究の推進、安全教育手法の提案、基準・ガイドラインの策定などを行います。
・企画・人材育成事業委員会
- 講習会・セミナー・シンポジウムの企画、ソフト・教材の開発、広報・普及事業などを行います。
・相談・技術支援事業委員会
- 技術(管理・施設等)の支援、相談コーナーの企画・運営、ネットワークづくりを進めます。
各事業委員会は、さらに具体的な活動テーマに従い、いくつかの小委員会に分かれて活動を行っています。
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REHSEの理念
REHSEは、実験者が存在し作業する空間である実験室を、施設から実験者の意識までシームレスに考えることで、「実験室における安全」を目に見える形で提供します。
●大学の実態をふまえた合理的な環境安全管理の在り方を考えます
- 大学では、研究者の数だけ研究分野があり、それぞれの分野で先端化が急速に進んでいます。このような研究の深化と多様化が進む中、画一的な安全管理手法には限界があることは明らかです。
- 大学における研究の自由を確保しつつ、環境安全やコンプライアンスを実現するために、REHSEでは「自主的リスク管理」+「第三者チェック」を基本とする新しい環境安全管理手法を提案しています。
●環境安全配慮姿勢を身に付けた人材の育成と輩出をめざします
- 大学では、残念なことにさまざまな実験中の事故が起こります。実験者自らが自分の実験研究のリスクを正しく認識し、自らの身を守るための努力ができるように教育することも、教育機関としての大学の重要なミッションです。
- REHSEでは、「事故を起こさないために危険をコントロールできる」安全配慮姿勢を身につけた人材の育成を支援する教育ツールやプログラムの開発を目指しています。
●人と環境にやさしい実験研究施設を提案します
- 大学の実験研究の現場においては、限られたスペースや人的・経済的リソースといった日本の大学特有の問題から、環境安全に配慮した作業環境が十分に整備されていないのが現状です。また、ユーザーや実験内容が頻繁に変わることも大学実験室の特徴です。
- REHSEでは、標準的な科学実験室の設計をモデルとし、法的規制、環境安全配慮、化学物質暴露による健康リスクなどを視点とした評価項目の洗い出しを行い、与えられた条件の中で、設備に要求される必要最低限の設計指針の策定を目指しています。
●「環境安全学」の確立を普及に貢献します
- 「化学物質の適正な管理や廃棄とは?」「事故がいつどこで起こるか予測できないか?」「保護具の着用率が上がらないのはなぜ?」「物品配置や通路確保など実験室を合理的にレイアウトしたい」・・・・大学実験室には環境安全にかかわる課題や疑問が山積みです。
- REHSEは、実験室のユーザーとサプライヤーが協力して個々の具体的な問題を解決することを通じて、合理的な研究実験環境の実現と普及を目指す研究会です。
沿革
Date | Detail |
2007 June 25 | REHSE研究会 (研究実験施設・環境安全教育研究会)の総会(発起人会)にて、 研究会誕生 |
2007 July 02 | REHSE研究会の発足会を開催 |
2007 Nov 30 | WG4 (教育プログラムWG)の第一回サテライト分科会を開催 (京都大学桂キャンパス) |
2008 Jan 15 | 第二回総会を開催 |
2008 Mar 29 | REHSEでシンポジウムに参加 日本化学会「環境・安全シンポジウム2008」 -環境安全に配慮した大学の実験室インフラのあり方- 主催: 日本化学会 環境・安全推進委員会 日本化学会第88春季年会(立教大学池袋キャンパス) |
2008 May 21 | WG4(教育WG)の第三回分科会を開催 (理化学研究所 埼玉県和光市) |
2008 Sep 01 | 第八回幹事会を開催 ・ワーキング体制の組み替えについて ・メーリングリスト変更 ・会員専用ホームページへのアクセス |
2009 Jan 21 | 第四回総会の開催 |
2009 Jul 01-03 | インターフェックスジャパンに出展(東京ビックサイト) |
2009 Jul 07 | 第五回総会の開催 |
2009 Oct 01 | 実験研究用保護メガネデザインコンテストの開催 |
2010 May 15 | 第六回総会の開催 |
2010 Jun 30 | 特定非営利活動法人として成立 |
2010 Jul 21 | 特定非営利活動法設立報告会・懇親会の開催 |
2010 Sep 01 | REHSE初のオリジナル本の発行 講談社 「✚研究室に所属したらすぐ読む✚安全化学実験ガイド」 |
2010 Sep | クリーンテクノロジー(Vol.20, No.9, p.1)に掲載 「総論:バイオクリーン環境施設の現状と課題~ 技術の深化と多様性の時代が求めるバイオ環境技術の新たな姿~」 北村規明 |
2010 Oct | (財)建築保全センター Re(No.168, p.33)に掲載 「大学実験施設の環境安全確保におけるNPO法人の貢献について」 大島義人、北村規明 |
2010 Oct 19 | 平成22年度通常総会を開催 |
2010 Nov | 経済産業省 平成22年度産業技術調査事業 「大学等の試験研究活動に影響を与える規制・制度の調査研究」 (委託先:株式会社日本総合研究所)において、 再委託先として本事業の支援を開始 大学等の研究開発の現場において、 研究開発活動の妨げとなっている 規制・制度に関する相談業務の窓口を設置 |
2010 Dec 01 | 平成22年度産業技術調査事業 「大学等の試験研究活動に影響を与える規制・制度の調査研究」 において、第1回検討委員会が開催され、 山本副理事長が委員長に任命 |
2010 Dec 07 | ㈱日建設計へ設計者向け 「環境安全性と中心とした『研究実験環境整備の在り方』」の 安全講習を開催 |
2011 Jan 11 | 研究会の開催 |
2011 Jun 06 | 平成23年度通常総会・研究会の開催 |
2011 Jun | 明治大学生田キャンパスにて安全講習を出前講義 |
2011 Jun 30 | 第一期決算公告書類・事業報告書類を提出 |
2011 Aug 19 | 協力請負事業であった経済産業省事業 「平成22年度産業技術調査事業 (大学等の試験研究活動に影響を与える規制・制度の調査研究)」 の成果報告書が公表 |
2011 Oct 18 | 研究・基準策定事業委員会内に (仮称)「ヒュームフード推奨基準作成小委員会」を設置 |
2011 Oct 28 | 第6回安全衛生チェックリスト作成小委員会を開催 (OIST((独)沖縄科学技術研究基盤整備機構)) |
2011 Dec 12 | 「REHSE情報交換の場」を開設 |
2012 Jan 06 | REHSE出張講習として環境安全教育セミナーの開催 (富山高等専門学校 教育技術センター主催) |
2012 Jan 07 | REHSE出張講習として、小学校教員研修を開催 (大阪府立天王寺高等学校コアSSHとの連携事業として開催) |
2012 Feb 20 | 第1回環境安全研究成果発表会を開催(大阪大学) |
2012 Mar 08 | REHSE出張講習として、安全講習を開催 (株式会社資生堂主催) 「化学物質の安全取扱い・管理について ~管理者の立場から~」 |
2012 Mar 19 | REHSE出張講習として、安全講習の開催 (大阪医科大学・研修会) |
2012 Jun 08 | 平成24年度通常総会・研究会を開催 |
2012 Jun-Jul | REHSE出張講習として、安全講習を開催 (明治大学・研修会) |
2012 Jul 17 | 第二期決算公告書類・事業報告書類を提出 |
2012 Jul 17 | 東京大学学内報「環境安全」に、 第一回研究成果発表会の記事が掲載 |
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貸借対照表
〇平成29年度実績 PDFファイル
〇平成30年度実績 PDFファイル
〇2019年度実績 PDFファイル
〇2020年度実績 PDFファイル
〇2021年度実績 PDFファイル
〇2022年度実績 PDFファイル
プライバシーポリシー
REHSE プライバシーポリシー
個人情報の保護について
1 基本的な考え方
NPO法人研究実験施設・環境安全教育研究会(以下「REHSE」といいます)では、REHSEホームページおよびREHSEの研究会活動やREHSEが主催するイベント等(以下「研究会活動」といいます)において提供するサービスの円滑な運営に必要な範囲で、ホームページを利用される皆様および研究会活動に参加される皆様の情報を収集しています。収集した情報は利用目的の範囲内で適切に取り扱います。
2 収集する情報の範囲
REHSEホームページでは、インターネットドメイン名、IPアドレス、ホームページ閲覧等の情報を自動的に収集します。なお、クッキーはアクセス件数の正確な把握及びブラウザ表示機能の利便性向上等に利用することがあります。
「お問い合わせフォーム」等のコーナーのご利用にあたっては、メールアドレス、利用者属性等について、任意に登録をお願いしています。なお、利用者側のメーラーを立ち上げるリンクより御意見や申請等を頂く場合、差出人のメールアドレスは受信者側に表示されます。
研究会活動においては、参加者の氏名、所属、身分、連絡先等を登録して頂くことがあります。
3 利用目的
REHSEホームページで収集した情報、および研究会活動で収集した情報は、当サイトが提供するサービスを円滑に運営するための参考として利用します。「お問い合わせフォーム」等の内容は、今後の活動における参考とさせて頂きます。ご記入頂いたメールアドレス等については、こちらより連絡させて頂く場合に利用させて頂く場合があります。
4 利用及び提供の制限
REHSEでは、法令に基づく開示要請があった場合、不正アクセス、脅迫等の違法行為があった場合その他特別の理由のある場合を除き、収集した情報を3の目的以外のために自ら利用し、又は第三者に提供いたしません。ただし、統計的に処理されたREHSEホームページのアクセス情報、利用者属性等の情報については公表することがあります。
5 安全確保の措置
REHSEが個人情報を取り扱う際は、取扱者を限定し、不正な利用がなされないように厳重に管理を行います。また、外部からの不正アクセス又はデータの外部流出、紛失、破壊、改ざん等の防止、その他収集した情報の適切かつ合理的なレベルの安全対策を実施いたします。また、REHSEが保有する個人情報の全部又は一部を第三者に処理等を委託する場合には、委託先の選定に配慮するとともに、適正な管理を行うために必要な監督等に努めます。
6 自己に関する情報の開示
「お問い合わせフォーム」等において収集したメールアドレス、利用者属性等に関する情報の開示の請求については、請求者が投稿を行った本人であるとの確証を得ることができないことから、情報の開示及び入力情報の変更には応じられません。
7 適用範囲
本プライバシーポリシーは、REHSEホームページおよび研究会活動においてのみ適用されます。
8 その他
REHSEでは、本プライバシーポリシーを改定することがあります。改定する場合は、当ホームページでお知らせします。
9 お問い合わせ先
NPO法人研究実験施設・環境安全教育研究会 事務局
電話:080-4383-2007
メール:jimukyoku@rehse2007.com
平成24年8月17日制定
令和 2年9月25日改訂
NPO法人 研究実験施設・環境安全教育研究会
理事長 大島義人