6-2.作業環境基準と作業環境測定(4)

H.大学における作業環境測定のありかた(REHSEからの提言)

●有機溶剤の特性と換気の重要性
部屋の換気を 5回/時間 行うと、その他の条件は同じでも各点の濃度は以下のようになりました。
換気をすると各点の濃度上昇がほとんどなく、拡散後の濃度も30分程度でほとんどゼロになります。換気の重要性がよくわかります。

  • ※REHSE で実施した有機溶剤拡散実証試験報告書は、REHSE ホームページで公開されています。

●作業に伴い局所的に発生する高濃度空間

作業環境測定における B測定に相当します。

局所的、短時間でも高濃度の空間が存在すると作業者が短時間曝露、もしくは吸引をする可能性があります。
局所排気装置もしくは保護具の装着が必要となります。

  • 例②) 溶剤の移し替え作業時に呼吸域付近の濃度はどれぐらい高くなるのか?