6-3.有機溶剤中毒予防規則

定義:有機溶剤等:有機溶剤または有機溶剤含有物

(有機溶剤を5wt%以上含有する混合物)

1条

  • 第一種 有機溶剤
  • クロロホルム、ジクロルエタン
  • 第二種 有機溶剤
  • トルエン、アセトン、メタノール、エーテル、酢酸エチル、ヘキサン
  • 第三種 有機溶剤
  • 石油エーテル、ガソリン
  • 除外:エタノール、アセトニトリ


1条の6

  • 有機溶剤業務の定義:有機溶剤等を用いて行う試験または研究の業務

許容量:許容消費量:1日あたり

許容消費量以下であれば適用除外

2条

  • 第一種 W =1/15 x A W= 10 g
  • 第二種 W =2/5 x A W= 60 g
  • 第三種 W =3/2 x A W=225 g
  • W:有機溶剤消費量[g] A:部屋の気積[㎥]ただし、>150㎥は、150とする。
  • 天井高さを2.7mとすると床面積56㎡以上は、A=150

設備:第1種・第2種 有機溶剤等

5条・6条

  • ①発散源を密閉する設備
  • ②局所排気装置
  • ③プッシュプル型換気装置

設備:第3種 有機溶剤

5条・6条
タンク等の内部に限り

  • ①発散源を密閉する設備
  • ②局所排気装置
  • ③プッシュプル型換気装置
  • ④全体換気装置

局所排気の性能

16条

プッシュプル型換気装置の性能

16条の2        補足面における気流


全体換気装置の性能

17条
         必要換気量   換気量
                 (有機溶剤を 10g 消費した場合)
第一種 有機溶剤等 Q= 0.3 W    180 ㎥/h
第二種 有機溶剤等 Q= 0.04 W   200 ㎥/h
第三種 有機溶剤等 Q= 0.01 W    26 ㎥/h

  • 参考:
  • 50m2の実験室で 5回/h 換気すると 約 700m3/h の換気風量となります。
  • 目安として ヒュームフード 1台分に相当

管理濃度

トルエン 50 ppm クロロホルム 10 ppm
アセトン 500 ppm ジエチルエーテル 400 ppm
メタノール 200 ppm ヘキサン 40 ppm
酢酸エチル 200 ppm